16時までのご注文で即日発送いたします

そもそも略礼服って何なの?

そもそも略礼服って何なの?

皆さんが結婚式やお葬式でよく着用している「略礼服」って、実は日本独自の物であることをご存じでしょうか?

慶事にも弔事にも着用することが出来る便利な「略礼服」ですが、そもそもどんな意味合いの衣装なのでしょうか?

今回のコラムは略礼服はこういうものですよという内容について書いていきたいと思います。

略礼服ってそもそも何?

「略礼服」という言葉は、通常「略式の礼服」を意味します。

これは、正式な礼服よりも格が低い衣装ながらも、特定の場面で最低限の服装規定に合わせた服装を指す服装となります。

具体的には、日本の結婚式や葬式などで用いられる言葉で、正式な礼服(たとえばスーツやネクタイを含むフォーマルな服装)よりも格下なスタイルです。

略礼服は、特に規定のない場面や、フォーマル度合いが低めの場合に適切な服装ということになります。

略礼服って日本独自の服装なの?

冒頭でも触れておりますが、「略礼服」という言葉は、日本独特の文化や服装規定に関連して使われています。

例えば結婚式を日本で行う場合、出席者の多くの方が黒の略礼服に白のネクタイをして出席しています。

これはヨーロッパの服飾文化から見るとかなり異質なことのようです。

というのも、欧米のフォーマル文化では、ダークネイビー、チャコールグレーなど黒以外のダークカラースーツを着用するのが基本であり、マナーでもあるからです。

逆に言いますと、海外で行われる結婚式に出席する場合、とくにホストがヨーロッパ系の方である場合、略礼服を着用して出席することはマナー違反となるので注意が必要です。

では、こういった場合、どのような服装で出席すればいいのでしょうか?

1つは上記の通り、ダークネイビー(いわゆる濃紺)やチャコールグレーのような濃色のスーツを着用することです。

というより、出来るだけ濃色系のスーツを着ることがベターとなります。

しかしスーツも持っていなく、準備できるのは略礼服のみというようなケースがもしあった場合、

もう1つの方法としては、ホストに事前確認を取り許可をいただいて、略礼服を着用することです。

フォーマルな場では「衣装の格を合わせる」ということは非常に大切ですので、衣装を合わせるために、ホストへ衣装の確認をすることは何も間違っておりません。

もし許可を取ることができれば、略礼服ので出席することも可能となります。

※繰り返しとなりますが、一番はスーツを着用することです。

略礼服を着ていく許可を得ること自体マナー違反と取られかねないので、ホストの立場であったり人柄などを慎重に判断して確認することが大切です。

略礼服の歴史について

ここで略礼服の歴史にも触れていきたいと思います。

日本における「略礼服」の使用が始まった時期については、正確な始まりを特定することは難しいと考えられていますが、一般的には以下のような背景や時期が考えられます。

・戦後の民間結婚式の普及: 第二次世界大戦後、日本では民間の結婚式が普及するようになり、結婚式での服装に対する規定や慣習が形成されていった。

・西洋式の結婚式の影響: 明治時代以降、日本には西洋式の結婚式が導入され、その際にフォーマルな礼装の必要性が認識されていき、日本の結婚式での略礼服の背景に影響を与えたと考えられます。

・フォーマルな社交シーンの普及: 1950年代以降、経済成長に伴いフォーマルな社交シーンが広がり、略礼服という概念が定着していったとされています。

具体的には、略礼服がいつごろから使われ始めたかについては明確な年代が示されているわけではありませんが、日本の結婚式や葬式などで使われるフォーマルな中間の服装として形成されていったと考えられています。

その他にも日本独自のスタイルってあるの?

同じ略礼服の1つですが、略礼服のダブルも日本独自のスタイルとなります。

成り行きの過程は諸説ありますが、略礼服を考案する中で、ダブルのスタイルが誕生したと言われています。

またこのダブルは、スラックスの裾もダブル仕上げにすることがマナーとされてきました。(欧米の礼装スタイルでは裾は必ずシングルとなります)

現在でも、稀にダブルの略礼服をダブルの裾上げで着用されている方がいますが、これは日本だから許されているマナーとなります。

また紳士服の販売員も、礼服を購入して裾をダブルでお願いすると、「一般的にシングルですが、ダブルでよろしいでしょうか」と一言確認されると思われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

最近では、気軽にクルージングなどを楽しむことができますが、このクルージングでは礼装の服装を求められることもあります。

略礼服で参加することが出来ないイベントもありますので、事前に確認することが大切となってきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。