結婚式や葬儀への参列が決まった時、「礼服を用意しなければ」と焦ってしまいますよね。急な葬儀の連絡で、適切な服装を準備する時間がない、結婚式に着ていく礼服の予算が分からないなど、多くの方が悩みを抱えているのではないでしょうか。
「礼服を購入すると高額だけど、着る機会が少ないから迷ってしまう」「フォーマルな場に相応しい礼服の相場がわからなくて不安」といった声をよく耳にします。
そんな時は、まず礼服レンタルショップで価格確認をしてみましょう。レンタルならコストを抑えながら、TPOに合わせた適切な装いを選ぶことができます。
この記事では、礼服の基本料金相場からレンタルと購入時の費用比較、シーン別の予算設定まで詳しく解説していきます。フォーマルな場に適した装いを、賢く予算内で準備するためのポイントが満載です。
突然の冠婚葬祭でも、礼服の相場を知っておけば慌てることなく準備ができます。これから礼服が必要になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
礼服の基本料金相場を確認しよう
礼服の費用は、レンタルと購入で大きく価格帯が異なります。レンタルの場合は通常3日間で5,000円から15,000円程度、購入となると2万円から10万円以上までと幅広い相場が存在しています。シーンや用途によって最適な選択肢は変わってきますよ。
予算設定の際は、礼服本体だけでなく、シャツやネクタイ、バッグや靴などの小物類も考慮する必要があります。全体の相場感を把握しておくことで、ご自身の状況に合わせた賢い選択ができるでしょう。
レンタル料金の平均価格
礼服のレンタル料金は、一般的に3日間利用でメンズが5,000円から15,000円、レディースが5,000円から20,000円程度となっています。ただし、地域やお店、シーズンによって料金設定は変動することがあります。
レンタル料金の相場を男女別に詳しく見てみましょう。
性別 | 礼服単品 | 礼服単品+小物フルセット |
---|---|---|
メンズ | 5,000円~8,000円 | 10,000円~15,000円 |
レディース | 5,000円~12,000円 | 15,000円~20,000円 |
礼服単品プランには、ジャケットとパンツの上下セットが含まれています。小物フルセットプランでは、シャツやネクタイ、アクセサリーなどの小物類もセットになっているケースが多いですね。
最近では、利用期間によって料金が変わるフレキシブルプランも登場しています。1日だけの利用なら通常の7割程度、1週間の長期レンタルでも追加料金1,000円~3,000円程度で対応してくれるお店が増えてきました。
また、シーズンオフや早期予約であれば、通常価格から10~30%ほど割引されることも。特に結婚式シーズンの5月や10月は料金が上がる店舗もあるようなので、なるべく早めの予約をおすすめします。
基本的に礼服のレンタル料金には、クリーニング代が含まれています。返却時に汚れを気にする必要がないのも、レンタルの魅力のひとつといえるでしょう。
礼服購入時の費用相場
礼服を購入する場合の基本的な相場は、メンズで3万円から8万円、レディースで4万円から10万円程度となっています。ただし、ブランドや素材によってはさらに高額になることもあります。
購入時の費用相場は、性別やグレードによって以下のような価格帯に分かれます。
性別 | スタンダード | ハイクラス | 高級ブランド |
---|---|---|---|
メンズ | 3~5万円 | 5~8万円 | 8万円以上 |
レディース | 2~4万円 | 4~6万円 | 6万円以上 |
価格帯による主な違いは素材や仕立ての品質です。スタンダードクラスでもポリエステル混紡の場合が多いですが、シワになりにくく扱いやすいというメリットがあります。一方、ハイクラス以上になると上質なウール素材を使用し、細部までこだわった縫製で長く着用できる作りになっています。
購入を検討する際は、着用頻度も重要なポイントです。年に3回以上の着用機会がある場合は、購入のほうが経済的になる可能性が高いでしょう。特に、仕事でフォーマルな装いが必要な方や、年代的に冠婚葬祭が増える時期の方は、購入を視野に入れることをおすすめします。
また、礼服は流行に左右されにくいアイテムですが、体型の変化には注意が必要です。購入後の体型変化でサイズが合わなくなることも考慮に入れて、予算を立てることが大切です。サイズ直しの費用として、3,000円から1万円程度の予備費を見込んでおくと安心です。
さらに、購入後のメンテナンス費用も忘れずに。クリーニング代は1回あたり2,000円から3,000円ほどかかりますので、年間の着用予定回数から必要経費を計算しておきましょう。
レンタルと購入のメリット・デメリット
礼服をレンタルするか購入するか、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。それぞれの特徴を把握して、自分に合った選択をしていきましょう。
レンタルの最大のメリットは、初期費用を抑えられることです。3日間の利用で5,000円から20,000円程度と、購入時の3分の1以下の費用で済みます。また、クリーニングや保管の手間がかからず、その都度TPOに合わせたデザインを選べるのも魅力的ですね。
一方でデメリットは、急な予定変更に対応しづらい点です。店舗の貸衣装屋さんへ行けばその場でレンタルできますが、インターネットから注文するレンタルは大半が配送となりますので、最短でも翌日に手元に届くこととなります。また、長期的に見ると着用頻度が高い場合はレンタル料金の総額が購入費用を上回ることも。
購入のメリットは、何と言ってもいつでも着られる安心感です。急な葬儀でも慌てることなく対応できます。自分の体型に合わせた微調整も可能で、着慣れた服なら心理的な負担も少ないでしょう。
ただし購入には、3万円以上の初期費用が必要というデメリットがあります。また、クリーニング代や保管スペースの確保など、継続的なケアも考慮しなければなりません。体型変化でサイズが合わなくなるリスクもありますよ。
以下の場合は、購入をおすすめします。
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- 年間3回以上の着用機会がある
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- 仕事でフォーマルウェアが必要
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- 体型が安定している
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- 収納スペースに余裕がある
購入かレンタルかの判断は、今後の着用頻度と予算、ライフスタイルを総合的に考えて決めましょう。どちらを選んでも、TPOに合わせた礼服選びができれば問題ありません。
フォーマルシーンで必要な礼服の費用内訳
フォーマルな場面での礼服着用時には、本体の料金以外にも様々な付随費用が発生します。シーンごとに必要な小物類や、マナーに則った装いのための追加アイテムなど、トータルでの費用を把握しておくことが大切です。
特に葬儀や結婚式では、靴やバッグ、アクセサリーなどの小物一式が必要となり、礼服の相場以外にも予算を見込んでおく必要があります。シーンに合わせた適切な装いを準備するために、あらかじめ費用内訳を確認しておきましょう。
葬儀参列時の必要経費
葬儀参列時には、礼服本体の費用に加えて複数の必要経費が発生します。基本的な葬儀参列時の必要経費の総額は、レンタルの場合8,000円から30,000円程度となっています。
主な費用内訳として、まず礼服本体のレンタル料が5,000円から15,000円程度必要です。これに加えて、以下のような必須アイテムの費用が発生します。
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- 黒のフォーマルシューズ:3,000円~8,000円(男女とも)
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- 黒のフォーマルバッグ:2,000円~5,000円(女性のみ)
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- 喪服用アクセサリー:1,000円~3,000円(女性のみ)
さらに、葬儀特有の費用として香典が必要になります。故人との関係性によって金額は異なりますが、一般的に5,000円から30,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。
また、葬儀会場までの交通費や、会食がある場合の会食代なども考慮に入れる必要があります。これらの費用は場所や状況によって大きく変動するため、余裕をもった予算設定をおすすめします。
特に冬場の葬儀参列では、黒のコートやストールなどの防寒具も必要になることがあります。季節に応じた必要経費も想定しておくと安心できます。
近年では、礼服と小物類をセットでレンタルできるプランも増えてきました。個別にアイテムを揃えるよりも、トータルでの費用を抑えられる場合が多いので、検討してみてはいかがでしょう。
結婚式参列時の必要経費
結婚式参列時に必要な経費をしっかり把握しておくと、予算内で適切な装いを準備することができます。基本的な結婚式参列時の必要経費の総額は、レンタルの場合20,000円から40,000円程度となっています。
礼服本体のレンタル料は5,000円から20,000円程度で、これに加えてフォーマルな小物類一式が必要です。結婚式ではお祝いの席にふさわしい装いが求められるため、葬儀参列時よりも若干費用が高くなる傾向にあります。
アイテム | 価格帯 |
---|---|
パンプスまたは革靴(男女とも) | 4,000円~10,000円 |
パーティーバッグ(女性のみ) | 3,000円~8,000円 |
アクセサリー(女性のみ) | 2,000円~5,000円 |
これらの基本アイテムに加えて、ご祝儀は一般的なゲストの場合3万円が相場です。親族や職場の上司など、立場によっては5万円以上を準備する必要があるでしょう。
また、結婚式特有の費用として以下のものが発生します。
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- 二次会会費:5,000円~8,000円
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- 受付用の記念品代:3,000円~5,000円
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- ヘアメイク代:5,000円~15,000円
会場までの交通費や宿泊費が必要になるケースもあるため、遠方での結婚式の場合は追加で10,000円から30,000円程度の予算を見込んでおくとよいでしょう。
最近は結婚式でも礼服と小物のセットレンタルプランを利用する方が増えており、予算を抑えたい方におすすめです。特に、着用機会の少ないパーティードレスなどは、購入するよりもレンタルのほうが賢い選択といえます。
季節や時間帯によって必要なアイテムは変わってきます。夏の日中の結婚式なら日傘やストール、夜の披露宴ならショールやボレロなど、TPOに合わせた小物を準備することも忘れないようにしましょう。
小物類の追加費用
礼服を着用する際は、スーツやドレスだけでなく様々な小物類が必要となります。基本的な小物類の追加費用は、合計で10,000円から30,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。
まずは、フォーマルシーンで必須となる基本的な小物類の相場をご紹介します。
アイテム | メンズ | レディース |
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シャツ・ブラウス | 3,000円~8,000円 | 4,000円~10,000円 |
ネクタイ・アクセサリー | 2,000円~5,000円 | 3,000円~8,000円 |
靴下・ストッキング | 500円~2,000円 | 800円~2,500円 |
靴 | 8,000円~20,000円 | 10,000円~25,000円 |
これらの基本アイテム以外にも、シーンや季節に応じて必要となる小物類があります。夏場のハンカチや扇子、冬場のコートやマフラーなど、気候に合わせたアイテムの費用も考慮に入れましょう。
特に注意したいのが、フォーマルバッグは用途によって使い分けが必要という点です。葬儀用の黒のフォーマルバッグは3,000円から8,000円、結婚式用のパーティーバッグは5,000円から12,000円ほどで、それぞれ別途用意する必要があります。
また、レディースの場合はパンプスの色違いやストッキングの予備など、装いを整えるための追加アイテムも考慮に入れておくと安心です。基本の小物類に加えて、5,000円から10,000円程度の予備費があると余裕を持って準備できます。
最近では、小物類も含めたトータルコーディネートのレンタルプランが人気です。個別に購入するよりも費用を抑えられる上、手間もかからないため、特に着用機会の少ない方におすすめです。
ただし、靴やバッグなど繰り返し使用できるアイテムは、購入して手持ちとして持っておくのも賢い選択といえます。長期的な視点で見たときの費用対効果を考えながら、レンタルか購入かを選択しましょう。
シーン別におすすめの予算設定
冠婚葬祭の種類や参列者との関係性によって、礼服の予算設定は大きく変わってきます。近親者の場合は、フォーマル度の高い上質な装いが求められるため、平均的な礼服の相場よりも少し余裕を持った予算を確保しておくと安心です。
一方で、知人の結婚式や学生の就活などでは、フォーマルシーンに適した礼服であれば、必ずしも高額な商品を選ぶ必要はありません。シーンに合わせて予算の上限を決め、その範囲内で最適な礼服を選んでいくのがおすすめです。各場面での具体的な予算感は、以降で詳しくご紹介していきましょう。
近親者の冠婚葬祭での予算感
近親者の冠婚葬祭では、一般的な礼服の相場より少し高めの予算設定をおすすめします。家族や親族の大切な節目には、上質な装いで臨むことが望ましいためです。
近親者の結婚式の場合、レンタルなら15,000円から25,000円、購入では50,000円から80,000円程度を目安に考えましょう。これは一般的な礼服の相場よりも2~3割増しの金額となっています。特に親族の結婚式では、何度も写真に写る機会が多いため、見栄えの良い上質な礼服を選ぶことをおすすめします。
葬儀の場合は、突然の出費となることが多いため、レンタルでの対応がより現実的です。近親者の葬儀に参列する際は、礼服本体で5,000円から20,000円程度の予算を見込んでおくと良いでしょう。
小物類を含めた総額の目安は下記の通りです。
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- 結婚式参列:本体+小物で合計30,000円~45,000円(レンタル)
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- 葬儀参列:本体+小物で合計25,000円~35,000円(レンタル)
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- 結婚式・披露宴の主催者側:本体+小物で合計80,000円~120,000円(購入)
品質の良い礼服は、親族間での長期的な付き合いを考えると決して無駄な投資ではありません。ただし、予算に余裕がない場合は、基本的なマナーを押さえた標準的な礼服でも十分です。大切なのは、心を込めて参列する気持ちと、丁寧な振る舞いであることを忘れないでください。
なお、近親者の冠婚葬祭では、礼服だけでなく、祝儀や香典などの費用も必要となります。トータルでの支出を考慮しながら、礼服の予算配分を検討していきましょう。
知人の冠婚葬祭での予算感
知人の冠婚葬祭では、近親者の場合と比べてより予算を抑えた礼服選びが可能です。基本的にはレンタルで10,000円から15,000円程度を目安に考えるのがおすすめです。
礼服の相場を踏まえた上で、知人の冠婚葬祭では以下のような予算感が一般的となっています。
場面 | 礼服本体の予算 | 小物込み総額 |
---|---|---|
結婚式 | 8,000円~12,000円 | 15,000円~20,000円 |
葬儀 | 5,000円~10,000円 | 12,000円~18,000円 |
特に結婚式の場合は、スタンダードプランで十分な場合がほとんどです。華やかすぎない装いで、かつマナーに反しない範囲であれば、必ずしも高額な礼服を選ぶ必要はないでしょう。
葬儀参列時も同様に、基本的な黒の礼服があれば十分です。ただし、故人や喪主との関係性によっては、より丁寧な装いが求められる場合もありますので、状況に応じて予算を調整してみましょう。
知人の冠婚葬祭では、礼服そのものよりもマナーを守った振る舞いの方が重要です。必要以上に予算をかけすぎず、TPOに合った適度な装いを心がけることをおすすめします。
なお、同じ知人でも、職場の上司や恩師など、より格式高い場面では、通常の知人への参列時より1ランク上の礼服を選ぶことも検討してみてください。
学生・就活での予算感
学生や就活生にとって、礼服の購入やレンタルは大きな出費となります。基本的な予算感としては、就活用スーツの場合5,000円から30,000円程度が目安となっています。
就活生の場合、1着で様々な場面に対応できる汎用性の高いスーツを選ぶことがポイントです。内定式や入社式など、フォーマルな場面でも着用できるシンプルで品のある黒スーツがおすすめです。
学生の場合は特に以下の点に注目して予算を組み立てましょう。
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- 就活スーツ(ベーシックタイプ):5,000円~20,000円
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- 就活スーツ(高品質タイプ):10,000円~30,000円
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- 基本の小物セット:8,000円~12,000円
なお、冠婚葬祭への参列が必要な場合は、レンタルでの対応がベストです。学生向けの割引プランを提供しているお店も多く、学生証提示で10~20%OFFになることもあります。
また最近では、就活用と冠婚葬祭用を兼用できる3WAYスーツも人気です。20,000円前後で購入でき、様々なシーンで活用できるため、予算を抑えたい学生におすすめです。
アルバイトなどで収入が限られている場合は、まずベーシックなスーツを1着購入し、そこから状況に応じて小物類を追加していく方法がおすすめです。就活の時期に合わせて計画的に予算を貯めておくことで、余裕を持った準備が可能になります。
まとめ
礼服の料金相場について、レンタルと購入の両面から詳しく見てきました。フォーマルシーンに合わせた予算設定の目安が、きっと皆さんの参考になったのではないでしょうか。
特に重要なポイントは、着用頻度によって選択を変えることです。年に数回以上の使用が見込まれる場合は購入を、occasional な使用であればレンタルを検討してみましょう。
礼服の相場は、レンタルなら5千円台から、購入の場合は3万円台からが一般的な価格帯となっています。ただし、シーンや立場によって適切な予算は変わってきます。近親者の冠婚葬祭では少し余裕を持った設定が望ましいかもしれません。
コストを抑えたい方には、オフシーズンでのレンタルや、小物込みのセットプランの活用がおすすめです。割引クーポンをうまく使えば、さらにお得に準備することができます。
これからフォーマルな場面に備える際は、今回学んだ相場感を参考に、ご自身の状況に合わせた賢い選択をしていただければと思います。