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既製服(レンタル商品)が合わない体型の方の特徴

既製服(レンタル商品)が合わない体型の方の特徴

このコラムでも何度か取り上げておりますが、紳士スーツ・紳士礼服はほとんどの場合「身長」と「正確なウエストサイズ」によって”ほぼ”サイズが決まってきます。

では逆にサイズが合わない方はどのような場合になるのか、皆さんご存じでしょうか?

せっかく購入やレンタルを検討しているのであれば、だれもがキチンとサイズの合った服を着たいと考えていると思います。

しかし残念ながら一部の方にはスーツ・礼服の既製品が身体に合わないこともあるということも事実です。

今回のコラムでは、「このような方々は紳士既製服が合わない可能性が高い」ということを記事にしたいと思います。

【既製服が合わないパターン①】スポーツ経験者

スポーツ経験者の方は、通常体型の方と比べると、部分的に筋肉が多く付いていることが多いです。

別のコラムでも取り上げておりますが、婦人服や軽衣料と比較しても紳士服のサイズバリエーションが圧倒的に多いです。

各サイズは胸囲や肩幅、袖丈など細かく設定されているので、通常体型の方であれば、ご自分のサイズを選択すれば、多少のサイズ感の違いはあれど、着用することが出来ます。

この「細かく設定されている」ということは、逆に言いますと、変わった肉の付き方をしていた場合、サイズが合わなくなってしまいます。

特に以下のスポーツを本格的にやっていた方は、既製服のサイズが合わないことが多々あると思われます。

 

・野球・・・通常の方と比較して、胸囲と肩幅がしっかりされている傾向がある

・サッカー・・・・通常の方と比較して、渡り(太もも)とふくらはぎがしっかりされている傾向がある

・ラグビー(アメフト)・・・通常の方と比較して、肩と二の腕、渡り(太もも)がしっかりされている傾向がある

・柔道・・・通常の方と比較して、肩と二の腕、渡り(太もも)がしっかりされている傾向がある

【既製服が合わないパターン②】身体を鍛えている方

スポーツ経験者同様に、ジムなどに通って本格的に身体を鍛えている方も、既製服のサイズが合わないことが多いと思われます。

特にボディービルダー、又はそれに近い方は、紳士服のサイズに苦労されると思われます。

既製服が合わない場合はどうしたらいいの?

既製服が合わない場合は、以下の方法によって対応することとなります。

①サイズ補正・・・多少小さいという程度であれば、サイズ補正でも対応可能ですが、限度があります。

②オーダーメイド・・・最も確実に着れるスーツを手配する方法です。

③セットアップスーツ・・・ジャケットとスラックスで別々のサイズを手配することが可能となります。

次項にそれぞれのメリット・デメリットを説明していきます。

サイズ補正

まずサイズ縫製について説明します。

既製品のスーツと礼服は、各部位でそれぞれ補正できるように縫い代を取っているので、若干であれば、補正で対応できる場合があります。

代表的な補正部位は次の通りです。

・股下・・・誰もが行う補正で、任意の寸法に補正することが可能です。

・スラックスのウエスト・・・±4cm程度あれば、補正可能です。4cm以上出来なくはないですが、形が崩れる可能性があるのでオススメしません。またスーツで一部縫製仕様により補正できない商品もあります。

・袖丈・・・長くすることは1.5cm程度であれば可能です。詰める際は任意の寸法に詰めることができますが、詰める寸法によって補正工賃が高額になります。また縫製仕様によっては補正出来ない商品もあります。

 

次に難易度高めの補正となります。

しかしこれらは出来上がりのイメージがわきづらいため、出来上がって試着した際に「こんなはずじゃなかった・・・」となる可能性があるので、あまりオススメしません。

また補正工賃が高額になり、場合によってはスーツ1着分になることあります。

・肩幅・・・若干程度あれば詰めることは可能、出すことはほぼ不可

・胴囲・・・ジャケットのウエスト部分を詰めることは可能だが、出すことはほぼ不可

・着丈・・・詰めることは可能

・渡り幅・・・詰めることは可能、若干であれば出すことも可能

・膝幅・・・詰めることは可能、若干であれば出すことも可能

 

上記の点も踏まえて、補正する事のメリット・デメリットをまとめてみると、以下の通りになります。

〈メリット〉

・特定部位だけの補正であれば、比較的費用も安価

・スーツ自体はあるので、着用している自分をイメージしやすい(シャツやネクタイなどのアイテムを選びやすい)

〈デメリット〉

・複数個所の補正となると、安いオーダースーツ1着分に近い金額になる可能性が高い

・補正をやりすぎると、型崩れする場合もある

・補正した寸法のイメージがわきづらい

オーダー

次にオーダーについて説明します。

ひとえにオーダーといっても、いくつか種類があることをご存じでしょうか?

・パターンオーダー・・・最も手軽な簡易オーダー。ゲージ服を着用して補正をしていくようなイメージです。補正に限界がありますしデザインの変更もかなり制限されます。

・イージーオーダー・・・オーダーの入門編です。ゲージ服を着用して採寸を行い型紙から補正していきます。パターンオーダーよりデザインの自由度が高い物となります。

・フルオーダー・・・いわゆるオーダーで、1から作り上げていくため、体型にフィットしたスーツを作ることができます。

既製服を着用する事ができない特殊体型の方は、イージーオーダー・フルオーダーであれば着用出来るスーツを作ることが可能ですが、パターンオーダーは微妙かもしれません。

詳しくはショップの店員さんに確認してみてください。

 

上記の点も踏まえて、オーダーする事のメリット・デメリットをまとめてみると、以下の通りになります。

〈メリット〉

・特殊体型の方であっても、着用できるスーツを作成することが可能

・好みの柄やボタン等の付属品を使用することが出来る

〈デメリット〉

・生地を見ながらの採寸となるため、出来上がりのイメージがわきづらい

・納期に時間がかかる

・価格が高額(フルオーダーであれば数十万になる場合もある)

セットアップスーツ

最後にセットアップスーツをご紹介します。

これは何かと申しますと、スーツのジャケットとスラックスを別々のサイズで購入できる、又は単品で購入できる商品です。

礼服やスーツは上下同一サイズで販売されています。

これには理由があって、

スーツや礼服の生地は生産ロッドが変わると、同じ生地でもほんとに微妙ですが色が変わってしまう事があります。(色ブレと呼ばれる現象です)

そのためジャケットとスラックスを別々で購入して着用後に全身を見た際に、微妙な色が違うということを防ぐために、上下同一サイズで販売しています。

セットアップスーツは、毎シーズン生産するような定番的な生地(柄)を予め大量にストックしておいて色ブレを防止、短期間で売り切る商品ではなく、中長期的に販売計画が立てられた商品となります。

これであれば、ジャケットは1サイズ大きい物を、スラックスは1サイズ小さい物を、という購入方法が可能となります。

ただし、極端に異なるサイズで着ると、昭和の学ランを着た不良のようなイメージなるため注意が必要です。

 

上記の点も踏まえて、セットアップスーツのメリット・デメリットをまとめてみると、以下の通りになります。

〈メリット〉

・サイズが合えば、必要最低限の補正で着用可能なためトータル費用が安価

・単品で購入可能なため、スーツではなく、柄違いのジャケット&スラックスとしても使用可能

〈デメリット〉

・圧倒的に取り扱う柄のバリエーションが少ない、又は店舗が少ない

・極端に異なるサイズでは、見た目が悪い

まとめ

いかがでしたしょうか?

ほとんどの方は既製服のスーツや礼服を着用することが可能ですが、一部の方はサイズが合わないこともあります。

このような場合は、まずはオーダーが最も安心できるスーツを選ぶことができますが、費用も高額で納期もかかります。

色々と比較していただき、最適なスーツ・礼服を選ぶことに役立つことが出来れば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。